フェリーの大まかな概要
フェリーとは、客船または貨客船の事で、車と運転手や同乗者を同時に乗せる為、カーフェリーとも呼ばれています。
日本で、フェリーが運航され始めたのは、昭和の初期と言われており、当時はオート三輪やトラックなど、4台程度しか積載できなかったそうです。
一般的にみられるフェリーは、車数10台を積載できる船が多く、船の上部が客室となっています。
現在、日本国内の内航の旅客航路は、一般旅客定期航路と特定旅客定期航路、そして旅客不定期航路の3つに分けることができ、日本国内の内航客船事業者は、964業者にものぼるとされています。
フェリーには予約が必要
フェリーには、一般客も乗ることができますが、クルマでフェリーを利用するためには、事前に乗船したいフェリーの乗船予約を取っておく必要があります。
なぜ予約が必要かというと、フェリーの積載重量には制限があり、車を載せるスペースがなければ、乗船できないことになってしまうからです。
特に、観光地などのフェリーの場合、冬場よりも夏場の方が乗船者が多いため、早めの予約を取っておくことをお勧めします。
また、気をつけておかなければならないのが、船を乗り入れる時間は、出航時間よりも随分前に行われるということです。
ぎりぎりに到着してしまい、乗れなくなってしまったということがないようにします。
運転手と同乗者は別行動
初めてフェリーを利用利用する際、特に気をつけて欲しいことは、車の乗船と下船時には運転手と同乗者が、別行動をとる必要があるという点です。
フェリーに車を載せる際、車を運転する者だけが乗り込み、自分で車を運転させ船に載せます。
また、下船の時も同様に、運転者だけが到着する直前に車に乗り込み、下船させる準備を行わなければなりません。
この時、同乗者は、専用の通路を通り、別行動を行うことになるわけです。ただし、船の航行中は、客室内で合流することになります。
また、体の不自由な方や老人など、どうしても登場させなければならない場合は、事前に相談してみるのもよいでしょう。
フェリー乗船の旅はメリットも多い
フェリーでの旅は、通常の旅行とは異なり、意外にメリットも多いものです。
船の旅と同様、潮風がとても心地よいものですが、到着するまで車を運転する必要がないので、ゆっくりと休息をとることができます。
普通旅行先で車を利用する場合、レンタカーなどを借りる必要がありますが、自分の車を持っていくわけですから、余計な出費もかからず、到着すればすぐに出発できます。
長く距離ならなおさら、現地までの運転を考えると、運転する方は恐怖さえ感じる事がありますが、フェリーなら一泊程度で、寝ているだけで連れて行ってくれますので、これはかなりのアドバンテージと言えるでしょう。