花粉症がひどくて沖縄へ避難したい

  1. >
  2. >
  3. 花粉症がひどくて沖縄へ避難したい

花粉症が辛い人が増大中!

花粉症そのものは昔からありましたが、悩まされている人が年々増えていると言われています。
なんでも1998年のデータでは日本人の約20パーセントほどだったのが、2019年には42パーセントほどになっているとか。
20年で倍になったのもすごいですし、日本人の半分くらいが花粉症に悩まされているのもすごいです。

かくいうわたしも、毎年春の花粉シーズンになるとくしゃみやら涙やら鼻水やらで悩まされています。
残念ながら遺伝の影響でしょうか、うちの小さい息子もどうやら花粉症の傾向があるようです。

花粉症の時期に沖縄へ避難する人がいるらしい

そんなやっかいな花粉症対策の対策として、花粉シーズンに沖縄に避難する人が増えているという話を聞いたことがあります。
理由は簡単で、原因となる杉・ヒノキの花粉がないからです。

よく知られているように、花粉症は免疫機能の過剰反応が原因で起こります。
花粉という「異物」が粘膜に付着することで、免疫反応が過剰な状態になることで、くしゃみ、涙、鼻水といった症状が出るわけです。
だったらそもそも花粉が飛散しない場所に避難すればいい、というわけです。

杉やヒノキがない沖縄。でも花粉症がゼロというわけではない

なぜ、杉・ヒノキが沖縄にはそもそも生えていないのでしょうか。
もともと現在の杉・ヒノキによる花粉症は、第二次大戦後に森林資源の回復を目指して植林したのが原因と考えられています。
沖縄ではもともと花粉症をもたらす杉・ヒノキが自生していないうえに、こうした植林が行われなかったため、花粉症のリスクが非常に低いのです。
なお、沖縄にはヒノキ科に分類されるリュウキュウスギ(コウヨウザン)という樹木が生えていますが、この花粉は花粉症を引き起こさないそうです。

こうして見ると、毎年花粉シーズンに花粉症に悩まされている人にとって沖縄は天国みたいな場所で、花粉シーズンだけでいいから移住したいと思う方が出てくるのも当然なのかもしれません。
ただ、注意したいのは「沖縄には花粉症はまったくない」というのは間違いだということです。
日本における花粉症の原因の圧倒的多数を占める杉・ヒノキが自生していないだけであって、他に花粉症の原因となる植物がいくつか自生・栽培されています。
代表的なものではイネ、ヨモギ、ブタクサなどです。

これらの植物の花粉に対してアレルギー反応を示す方は、沖縄に移住しても花粉症に悩まされてしまう恐れがあるわけです。
ですから、沖縄に移住すれば花粉症の悩みが100パーセント解決というわけではありませんが、リスクや症状が大幅に軽減されるのは間違いないでしょう。
夏のトップシーズン以外の沖縄の魅力のひとつしてカウントすることもできそうですね。